支えてくれる人がいる場所を見つける
●「家」以外の居場所に目を向ける
日々のなかで、
「わが子は、この先もずっと家で暮らすのだろうか」
と考えたことはありませんか。
親としては、できるだけ長くそばで支えたいと思うものです。
一方で、「家以外の居場所」について考えることに、
不安や迷いを感じる方も少なくないかもしれません。
これからご紹介するのは、
家族にとっての「家」とは何かを見つめ直した、
あるきょうだいのお話です。
●【挿話】「家」って何だろう
「兄が施設に入ることになったの」
電話の向こうで、妹の彩が言った。
3人きょうだいの長男・俊也(42歳)は知的障がいがあり、
両親と実家で暮らしていた。
しかし母の介護疲れが限界を迎え、
地域のグループホームへ移る決断をしたのだ。
「兄が『家を出る』なんて考えられなくて、最初は反対していたのよ。
でもね、ホームに行ってみたら、兄が笑っていたの。
『ただいま』って言って、職員さんも『おかえり』って言ってくれて。
あぁ、ここも家なんだなって思えた」
兄の生活が落ち着いたいま、妹の彩はこう話す。
「家族の形って、住む場所で決まるんじゃないんだね。
支えてくれる人がいる場所、それが家なんだと思う」
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