違いを認める社会をつくろう
●誰もが輝く社会を目指す
「違いを認める社会を…」という言葉が頻繁に耳にされる昨今、
その意味は深まるばかりです。
この言葉を耳にすれば、誰もが
「そうですよね」
と賛成するでしょう。
ただ、「そうですよね」だけで終わってはいけない話ではないでしょうか。
もちろん、わたしにもそういった性質があるのですが、
いくら「違いを認める」と言いながらも、
実際には「普通はこうですよね」と固定観念にとらわれてしまいがちです。
最近、異文化交流や異文化共生が活発になってきています。
でも、「障がい者の人たちは文化が違う」と思って接しなければ、
コミュニケーションがとれない場面が多いのです。
とくにわたしたち日本人は、相手が外国の人なら、
「この人は外国の人で、その国にはこんな文化があって、こんなやり方をするんだな」
というように、いろいろなことを寛容に受け入れます。
でも、見た目が日本人の場合、価値観の違いや特性に対しては、
価値観の違いを受け入れにくい傾向があるように思えるのです。
精神的な障がいは、表にはほとんど出ないので外見ではわかりません。
そのため、理解されにくい側面もあります。
だからこそ、精神的な障がいのある人たちとそうでない人が、
特性の違い、価値観の違いを認め、
尊重し合う社会が必要ではないでしょうか。
このような社会が実現し、
誰もが自分らしく居場所を見つけられる環境が広がればいいなというのが、
わたしのひとつの願いです。