将来の不安にとらわれず、親子の時間を大切にする
●未来を案じるだけでなく、いまの幸せにも目を向けよう
お子様の将来を考えると、
心配事が次々と浮かび、
気持ちが休まらないこともあるのではないでしょうか。
でも、少し肩の力を抜いてみると、
何気ない日常のなかにも、
安心や喜びを感じられる瞬間があるものです。
今回は、そんな大切なことに気づいた、
ある親子のお話をご紹介します。
●【挿話】「いま」に戻ることの大切さ
夕方、公園のベンチで父の浩一はコーヒーを飲んでいた。
隣には知的障がいと診断されている息子の健。
作業所からの帰り道だ。
「今日、掃除担当だったんだよ」
「お、がんばったな」
「ありがとうって言われた!」
健の笑顔を見ながら、浩一は思った。
「この子の未来を案じてばかりいたけれど、
いま、この瞬間を一緒に生きていること自体が
『安心』なのかもしれない」
「あなた、最近表情がやわらかくなったね」
家に戻ると、妻が言う。
「そうか?」
「うん。前はいつも『先のこと』ばかり考えていたでしょ」
浩一は笑った。
「心配していたけれど、少し肩の力が抜けたのかもな」
将来の仕組みを整えたことで、
「いま」に戻る余裕が生まれた。
それは不安を手放すことではなく、
「信じる力」を取り戻すことだった。
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