障がい者グループホームをどう選ぶ? 入居に備えたポイントを押さえましょう!
●グループホームは、自立・共生のために欠かせない
昨今では、障がい者グループホームは徐々に増えていて、とても注目を集めています。
それは、たくさんの人が必要としているからです。
では、なぜ必要とされているのでしょうか?
グループホームでは、入居者が自立した生活を送るためにスタッフのサポートを受けることができます。
人によって、障がいの程度はさまざまです。
そこでグループホームは、入居者に行うサービスを、本人の希望や目標、健康状態などを元にして作成する「個別支援計画」に沿って行うことにしています。
そのため、入居者の障がいレベルを踏まえたサポートが可能です。
つまり、一人ひとりに定められた計画書に沿って、その人に適したサービスを行うことで、自分でできることを少しずつ増やし、自立した生活に近づいていくことができるのです。
また、グループホームは数名ほどの少人数で共同生活を送ることが前提となっています。
そのため、食堂やリビングなどの共有スペースで、ほかの入居者とコミュニケーションをはかることができます。
相手も同じようにグループホームで生活している入居者ですので、自然とコミュニケーションをとれるようになっていくはずです。
もちろん、常駐スタッフとも会話をしていくことで、交流することもできます。
さらに、定期的に入居者とスタッフによる交流イベントを開催しているグループホームも多く、イベントを通じてコミュニケーションを深めることも可能です。
このように、自立・共生のための環境がある点が、グループホームが必要とされる理由ではないでしょうか。
●障がい者グループホームをもっとも探しやすいのは、「相談支援専門員」からの紹介
「グループホームって、とてもいいな。どうやったら入れるのだろう?」
こういった疑問をお持ちの方も少なくないかもしれません。
入りたくても探し方がわからなければ、入居することはできませんね。
探し方はいろいろあるのですが、もっとも多いのは、すでにお伝えした「相談支援専門員」からの紹介です。
インターネット環境のある人は、「基幹相談支援センター(もしくは事業所)」で検索してみてください。
そして、お住まいの地域の相談支援センターへ連絡しましょう。
グループホームへの入居を希望する人は、入院していることも少なくありません。病院には相談員やケアマネージャーがいるので、そこで紹介を受けられる可能性もあります。
ほかには、市区町村の障がい福祉サービスの窓口で、紹介を受けることもできます。ただ、グループホームは、直接自治体に利用申請を出すものではない点が、ほかの福祉施設とは異なるのでご注意ください。
もちろん、ご自身でポータルサイトを使い、直接グループホームを探すこともできます。
こういったことを参考に、グループホームを探してみましょう。
●入居にいくらかかるか、国や市区町村の補助金や支援をチェックしましょう
グループホームの存在を知って、「これだ!」というホームも目星がついたら、次に気になるのは、
「月額で、いくらくらいなのだろう?」
ということではないでしょうか。
グループホームの入居でかかる費用は、家賃・食費・水道光熱費・日用品費です。
家賃は、地域や施設によって異なります。
そのため、一概にいくらかかるか言い切ることはできないのです。
ただ、押さえておいていただきたいことはあります。
まず、障がいの程度によって国からの補助金(特定障がい者特別給付)として、最大1万円の家賃補助があること。
そして、お住まいの市区町村によって独自の支援があることです。
すべての費用込みで数万円にはなるので、それだけの支払いが難しい人は、生活保護を申請する方法もあります。
生活保護を受けている人なら、家賃部分は生活保護費として出るからです。
こういった情報も知りつつ、雰囲気なども合うグループホームが見つかるといいですね。