親亡きあとに備えて知っておきたい、公的制度と収入の守り方とは?
●活用できる公的制度を把握する
「親が亡くなったあとの生活を、
子どもはどうやって守っていけるのだろう…?」
障害を持つお子さんのいるご家庭のなかで、
こういった不安を抱えている人は少なくありません。
親が元気なうちに活用できる公的制度を知って対策することで、
その後の安心が大きく変わります。
親が亡くなったあと、
子どもがどのように収入を得ていくかは大きな課題です。
まずは、障害年金や生活保護などの制度を利用できるかどうか、
自治体の窓口で受けられる支援内容や手続き方法を確認してみましょう。
また、収入面だけでなく、
自治体によっては支出を減らせる公的なサポートを
受けられる場合もあります。
こうした制度を調べておくことが大切です。
各種の申請は、親御さんが元気なうちに済ませておく必要があります。
親御さんが亡くなったあとに、残された子どもが
「もう親はいないのだから、生活保護を申請しよう」
とすぐに動き出す可能性は低いからです。
だからこそ、親御さんが健在のうちに
しっかりと準備しておいてください。
また、親の扶養に入っていると、
生活保護を受けられない場合があります。
そのため、生活保護を申請する際には、
親と別の住所に移して「世帯分離」をする必要があり、
そのうえで本人に収入がないことを
証明しなければならないケースもあります。
親にある程度の資産がある場合は、
すぐに申請しなくても問題ないかもしれません。
でも、「親が亡くなったあとも安心して暮らせるか」と考えると、
不安が残るでしょう。
そのため、生活保護を受けやすいように、
グループホームに入居して住所を変更しておくことが
有効なケースもあります。
親自身が年金生活で収入が多くない場合でも、
公的な制度を利用して
収入を確保できる方法があることを知っておくと安心です。
●専門家と連携して子どもの収入を確保しよう
障がいのある子どものために財産を残すには、
どのような金融商品や収入のしくみを
活用できるかを検討することも大切です。
たとえば、親がまだ若い場合は、
積立を始めたり生命保険に加入したりする方法があります。
さらに、不動産投資によって
安定した収入を得られるしくみをつくることも、
有効な選択肢のひとつです。
ただ、不動産投資については、
年月が経つにつれて修繕やリフォームが必要になるため、
その際には専門家へ相談することをおすすめします。
いずれにしても、親が亡くなったあとも
お子さんが安定した収入を得られるよう、
しっかりと計画を立てて準備しておくことが欠かせません。
経済的な基盤を残してあげることで、
障がいのあるお子さん本人だけでなく、
きょうだいや周囲の人の負担も大きく軽減できるのです。
わたし自身、グループホームに関する相談だけでなく、
不動産や相続に関するご相談も承っています。
専門家の力も取り入れながら、
お子さんが将来安心して暮らせる
経済的なしくみを整えていきましょう。