障がい者グループホームは親子関係のリセットにも有効
●離れて暮らすことで親子関係の改善につながることもある
障がいのあるお子さんのご家族は、
さまざまな悩みを抱えていることがあるものです。
障がい者グループホームに入居する人のなかには、
残念ながら親子関係がうまくいっていないケースがよく見られます。
行政に相談した結果、離れることが最善と判断され、
グループホームでの生活を選択することも珍しくありません。
デイケアの人から、
「親子(家族)関係をリセットし、とにかく一度離れて暮らすほうがいい」
というアドバイスの元、グループホームに入居した人もいます。
たとえば、
・顔を合わせるとケンカや言い争いになってしまう
・親が亡くなった際の相続で揉めた
・過去、虐待に遭っていた
といった経験から、
「いったん親子関係を断ち切ったほうがいい」
というアドバイスを受け、グループホームに入る人も多いのです。
自分たちで取り組むことや短期間での改善が難しい場合、
グループホームを活用して時間をかけることも、
解決方法として近道になるのかもしれませんね。
また、実家で生活していると親が身のまわりのことをしてあげるので、
自分でやらなくなるケースも多く見られます。
「自分でやらなければ…」という気持ちにはならず、
精神的な部分も含めて親に依存してしまう人も少なくありません。
なかには、グループホームに入居したものの、毎週末実家へ帰る人もいます。
どうしてもホームでひとり暮らしをすることに馴染めないからです。
でも、1年半ほどかけて、
段階的に帰らない週を設けて取り組んでいったところ、
現在では実家に宿泊せず、日中顔を出す程度になりました。
●グループホームは親子の金銭的な依存関係の見直しにもなる
親子の金銭的な依存関係を見直していくためにも、
離れて暮らすことは重要です。
子どもが
「お金が足りなくなったから、親からもらおう」
という状態は、健康的ではありません。
たとえば、グループホームに入っているある入居者とその親は、
それぞれに生活保護を受給しています。
お互いにお金の貸し借りが発生するような関係は、改善が必要です。
行政からも、
「そこはしっかり分けましょう」
と指導を受けることにもなりかねません。
また、逆に親が子どもの収入を頼りにする場合もあります。
働いている子どもがグループホームに入る前、
給料をすべて親が吸い上げていたケースも見られました。
さすがに、子どもが受給している障がい年金までは
手をつけなかったようですが、
決して健全な状態とは言えませんね。
グループホームを見学に来るご家族で、
本人が入りたいと思っていても、
子どもの給料や障がい年金が親の生活を支えている場合、
親の踏ん切りがつかないケースもあるのです。
入居による出費の増加、
実家として頼りにできる収入が減少することによって、
選択肢が限られてしまうという状況は、
とても考えさせられます。
本人にとっても親にとっても、
発展的な形でグループホームを活用していただければ幸いです。