安心できる場にはスタッフの意識共有が不可欠
●個々に合わせて、話し合いや連絡ノートで意識統一をする
グループホームのスタッフ間では、
入居者が安心して過ごすためにも、
意識を統一することを大切にしています。
入居者は、
スタッフの人となりをとてもよく見ているということを、
これまでもお伝えしてきました。
ですから、たとえば
「このような場面では、絶対にこちらが引いてはいけない」
といった意識の統一は、とても重要だととらえています。
なぜなら、スタッフによって対応が異なると、
入居者本人が混乱してしまうからです。
無意識かもしれませんが、
多くの入居者は「いかに自分のやりたい方向へ持っていくか」を、
とてもよく考えています。
そのため、できる限りスタッフ間で、
入居者ごとに立てた目標や対応法を統一できるようにしているのです。
とは言え、すべてのスタッフが同じタイミングで現場に揃うことはないので、
・話し合いの時間を持つ
・連絡ノートなどで入居者ごとの支援方法を共有する
といった取り組みを大切にしています。
●常に理念と方針書を掲げ、柔軟にアップデートしていく
わたしが管理者として運営するグループホーム
「ネクストハピネス」の最大の特徴は、
一人ひとりのペースを大事にするところです。
入居者は、個々に異なる症状や特性を持っているため、
全員がこうすればいい、こうしなければいけないと、
同じ方法や規則が適用されるわけではありません。
それぞれの状況に応じて、
「いまは、ここをがんばりましょう」
「ここについては、もう少し様子を見ましょう」
「これはお手伝いしますね」
というように、できるだけ一人ひとりに合わせていくことを
大前提として大切にしています。
そのうえで、入居者が自分でできることを増やす、
「自立」という大きな目的に向かって、取り組んでいるのです。
何でもやってあげればいい、というわけではない…。
それが、わたしたちネクストハピネスの大きな特徴ではないかと考えています。
実際、ネクストハピネスは、
相談支援専門員の人たちから高い評価をいただき、
グループホームをお探しの入居者をご紹介していただけることが増えている現状です。
わたしたちは、入居者がひとりで行っても理解が難しい、
役所の手続きや主治医の先生のところへの通院などの場所に、
同行するといったサポートを手厚く行なっています。
多くの方から評価していただけている理由に、
こうしたサポートに対して、
とても安心感を持っていただけていることを伺いました。
こうした感想を寄せていただけることは、
わたしたちスタッフの大きな励みにもなっています。
下記に掲載しているのは、
ネクストハピネスの理念と方針書の内容です。
これは、決して完成形ではありません。
試行錯誤のうえ、アップデートしていくものです。
今後も何が大切なのかその都度考え、柔軟に対応するよう、
スタッフで意識を合わせて取り組んでいきます。