5つのチェックリストから現状を確認しよう(3)
●現在の経済力を把握しておく
「発達障がい」「精神障がい」「知的障がい」は、
困りごとや必要な支援が一人ひとり異なります。
だからこそ、お子さんに合ったサポートを考えるには、
まずご家族と一緒に「親亡きあとの準備」が、
いまどの段階にあるのかを見つめ直してみることが大切です。
これから先のことを考えるときには、
無理に答えを出そうとしなくても、
まず「いま、ここにいる」という現在地を知ることが、
安心への第一歩になるのではないでしょうか。
前回のコラムでは、「生活力」に続き、
「地域・社会との関わり」についてご紹介しました。
今回は「経済力」についてお伝えしていきます。
これから紹介するチェック項目は、
「障がいのある子を持つ親」のチェックリストと同じ内容です。
前回同様、
それぞれの項目をYESかNOでチェックして、
YESの数を数えてくださいね。
【経済力】
□親から生活費の支援を受けている
□子どもの労働収入が10万円以下である
□障害年金もしくは生活保護を受けていない
□親の資産が5000万円以下である
□親に持ち家がない
→3つ以上該当する場合、とくに次の項をご覧ください。
*親亡きあとに備えて知っておきたい、公的制度と収入の守り方とは?
●ポイント:まずは、受けられる支援と金額を知ることから始めよう
生きていくうえで、
安定した収入を確保することは欠かせません。
親御さん自身も年齢を重ねるにつれて、
これからの生活費をどう支えていくか考える時期が訪れます。
お子さんの将来を思うなら、
「自分がずっと支援し続けられるわけではない」という前提に立ち、
早めに備えを始めておくことが必要です。
現在の日本には、
最低限の生活を支えるための制度がいくつか用意されています。
代表的なものが、障害年金や生活保護です。
ただ、これらの制度だけで十分な生活が成り立つかというと、
現実には難しさを感じる場面も少なくありません。
だからこそ、まずはお住まいの地域で
どのような公的支援が受けられるのか、
また状況が変わったときに利用できる制度には
何があるのかを確認してみましょう。
その際、支給される金額の目安も
あわせて把握しておくと安心です。
公的支援を土台にしながら、
そこにどんな支援を加えていけるかを考えていくこと。
その積み重ねが、
お子さんの生活を支える現実的な選択肢につながっていきます。
また、長い目で見た環境の変化も視野に入れながら、
お子さんのライフプラン、
そして親御さんご自身のライフプランを整理し、
どのように収入を確保していくかを考えていくことも大切です。
ライフプランを検討する際には、
自治体への相談に加えて、
独立系のファイナンシャルプランナーに話を聞いてみるのも
ひとつの方法でしょう。
※ファイナンシャルプランナーのなかには、
保険や金融商品の販売を目的とした方もいます。
特定の商品に偏らず、中立的な立場でアドバイスをしてくれる
独立系の専門家を選ぶのがおすすめです。
ひとりで抱え込まず、専門家の力も借りながら、
未来に向けた準備をひとつずつ進めていきたいですね。

