専門用語を知って障がい者グループホームを活用しましょう 知っておきたい用語その2
●言葉の意味を知ればもっと活用できる
前回のコラムでは、障がい者グループホームに関する専門用語を解説しました。
今回も、知っておいてほしい専門用語をご紹介します。
言葉の意味を理解しておけば、もっと上手に活用していただけると思うのです。
ぜひ、参考にしてくださいね。
●「生活支援員」の役割は、介助をともなう入居者のサポートを行うこと
生活支援員は、障がいを持った方の入浴や排せつ、食事の介助といった生活全般のサポートを担う人たちです。
グループホームにおける、世話人と生活支援員の業務内容には違いがあります。
世話人は、家事・服薬・金銭の管理など、生活に関するサポートが主な内容です。
生活支援員は、食事・入浴・排せつの介助をともなうサポートを行います。
●「相談支援専門員」は、障がいを持つ人たちの地域生活をサポートする
相談支援専門員は、障がいを持つ人たちの地域生活をサポートします。
主に、福祉サービスなど、暮らしに関するさまざまな悩みを解決できるよう支援する人たちです。
グループホームへの入居希望は、この相談支援専門員に相談するのが一般的です。
なお、相談支援専門員へは「基幹相談支援センター(もしくは事業所)」へ問い合わせすれば、相談することができます。
基幹相談支援センターや事業所は、各地域の障がい者向けの相談窓口です。
お住まいの地域で検索すれば、連絡先が見つかります。
●「就労継続支援B型」は、短時間の利用も可能な就労訓練の福祉サービス
就労継続支援B型という言葉も、よく耳にするのではないでしょうか。
障がいや難病のために、企業と雇用契約を結んで働くことが難しい人に対して、軽作業などの就労訓練を行う福祉サービスです。
障がい者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつであり、簡単な作業を短時間行うことができます。
障がいの程度や体調に合わせて、自分のペースで働けることが特徴です。
1日1時間、週1日の利用が可能な事業所もあるので、短い時間でも自分の能力を生かしたい人も安心して作業ができ、利用期間の制限もありません。
なお、「就労継続支援A型」は企業と雇用契約を結ぶところがB型とは異なり、作業内容や収入(工賃)が違います。
●「就労移行支援」のサービスは、2年間職場への定着のサポートを行ってくれる
就労移行支援は、障がいのある人が就労に向けたトレーニングを行います。
働くために必要な知識やスキルを習得して、就職後も職場に定着できるようサポートを行うものです。
利用期間が2年間、ということを知っておきましょう。
よくわからない専門用語も、一つひとつ理解していくと、身近に感じ、相談や利用もしやすくなります。
ぜひ、言葉の意味を知っておいてくださいね。
必要の際には、ご相談いただければ幸いです。